広島市でマイホームや土地を購入する時、不動産を引き渡す時のタイミングで、不動産所得税や登録免許税など様々な税金がかかってきます。

所定の条件を満たしていれば、所得税の税額が軽減される優遇税制が利用できますので、事前に税金の種類と税率について押さえておきましょう。

広島市で不動産購入時にかかる税金の種類と税率

まずは、広島市で不動産購入時にかかる税金の種類と税率を解説していきます。

不動産所得税

広島市で土地や建物、マイホームを購入すると、購入者は不動産の所有者になりますので、「不動産取得税」と呼ばれる地方税を支払う義務があります。

新居に入居すると広島県から納税通知書が送られてきますので、納税義務者は広島県の税事務所で納税の手続きをします。「不動産取得税」の支払い義務は一回だけです。

「不動産取得税」は土地と建物それぞれ別に税金が課せられますが、相続で土地や建物を取得した場合は支払い対象外となります。

▽不動産所得税の金額

以下の計算式は以下のとおりです。
不動産取得税額
固定資産税評価額✖税率４％

▽不動産取得税の税率（原則）
宅地：✖４％
住宅：✖４％
不動産の評価額に税率（原則４％）をかけて計算します。

※評価額は固定資産税課税台帳に登録されている固定資産の評価額と同じです

▽2024年3月31日までに取得した土地と住宅について
固定資産税評価額を2分の1に減額し、税率が4％から3％に軽減する措置が取られています。

参照：不動産取得税 – 県税のページ | 広島県 (hiroshima.lg.jp)
参照：固定資産税・都市計画税の計算例 – 広島市公式ホームページ｜国際平和文化都市 (hiroshima.lg.jp)

登録免許税

広島市で土地を購入し、その土地の所有権が自分にありますよと公的に証明するために、土地の所在地、広さ、現在の所有者、過去の所有者などの詳細を登記しなければなりません。

登録免許税は登記にかかる税金のことをいい、複雑な書類の手続きがあるため、多くの場合は司法書士などの専門家に登記の手続きを依頼することになります。

新築の建物、未登記の土地・建物の場合、所有権を取得してから1ヶ月以内に登記を行わなければならず、もし忘れてしまった場合は10万円以下の罰金対象になるので注意しましょう。
（不動産登記法36条、47条1項）

▽​​​​​登録免許税の金額
計算式は以下のとおりです。

登録免許税
不動産の固定資産税評価額✖税率0.4％

固定資産税評価額とは、3年に1度、広島市が算定し決定されます。税率は登記の種類によって変わりますが、売買による土地の移転は税率が2.0％と決まっています。

広島法務局での不動産登記、証明書交付については以下の広島法務局のページをご参考にしてください。

参照：広島法務局 取扱事務一覧表（不動産登記）：広島法務局
参照：固定資産税の課税のしくみ – 広島市公式ホームページ｜国際平和文化都市

印紙税

広島市で土地・建物、新築住宅を購入した際に印紙税がかかります。

売主・買主の双方で作成した不動産売買契約書、ローン利用時の金銭消費貸借契約書など、1通ごとに売買金額・ローンの借入れ額に応じて収入印紙を貼付して納税します。

契約金額によって印紙代は変わってきます。

▽ 土地を購入したときの不動産売買契約書（第1号文書）
1万円未満：非課税
10万円以下：200円
10万円を超え50万円以下：400円
50万円を超え100万円以下：1,000円
100万円を超え500万円以下：2,000円
500万円を超え1,000万円以下：1万円
1,000万円を超え5,000万円以下：2万円
5,000万円を超え1億円以下：6万円
1億円を超え5億円以下：10万円

参照：印紙税額の一覧表｜第1号文書から第4号文書まで｜国税庁

平成26年4月1日から令和4年3月31日までの間に作成された契約書であれば、印紙税が軽減される措置が用意されています。

例）土地の契約金額が900万円の場合
印紙税が1万円→軽減措置により5,000円となる

参照：不動産売買契約書の印紙税の軽減措置｜国税庁

固定資産税

広島市で不動産を購入後、固定資産税が毎年発生します。

固定資産税は1月1日の時点でその1年間の支払う金額が決定し、年税額を4月、7月、9月、11月の4回に分けて、納付書または口座振替により納める形になります。

▽広島市の固定資産税
固定資産税評価額✖税率（1.4％）

例）固定資産評価額（課税標準額）が2,000万円の住宅の場合

固定資産税額
2,000万円✖1.4%＝28万円

例）固定資産評価額（課税標準額）が600万円の住宅の場合

固定資産税額
600万円✖1.4％＝84,000円

参照：固定資産税の課税のしくみ – 広島市公式ホームページ

都市計画税

広島市で不動産を購入後、固定資産税のほか、都市計画税も毎年発生します。

都市計画税とは新たな商業施設や住宅街、公共設備を整えていく計画のある「市街化区域内」と呼ばれるエリアに土地や建物を所有した際に発生する税金です。

▽都市計画税の計算方法は以下の通りです。

都市計画税
固定資産税評価額✖税率（上限0.3％）

土地または家屋の固定資産税評価額（課税標準）に0.3％の税率をかけた金額です。

参照：都市計画税の課税のしくみ – 広島市公式ホームページ
参照：固定資産税・都市計画税｜広島市公式ホームページ

まとめ

広島市で不動産購入をする際に、建物の金額と土地代ばかりが気になってしまいますが、税金や諸費用なども色々と発生してきます。

広島市で住宅やマンション、土地の購入をご検討の方、マイホームの資金計画にお悩みの方は広島市の不動産会社「グッドトゥモロー」までお気軽にご相談ください。