現況渡しとは、不動産売買において物件を現在の状態のままで引き渡す契約形態を指します。 建物や土地に傷や汚れ、設備の不具合などがあっても、売主は修繕や清掃を行わず、買主がそのままの状態で受け取ることになります。中古住宅や古家付き土地の売買でよく見られ、「現況有姿渡し」とも呼ばれます。買主は契約前に十分な現地確認と調査を行うことが重要です。 現況渡しは、売主の負担を軽減できる一方で、買主にとってはリスクも伴うため、契約書の内容や重要事項説明をしっかり確認しましょう。不動産売買のトラブルを防ぐためにも、「現況渡し」の意味と注意点を理解しておくことが大切です。