2025/05/15

中古マンション購入で失敗しない！管理費・修繕積立金の見方と賢い選び方

中古マンションを購入する際、多くの方が「間取り」や「立地」「価格」などに注目しますが、見落としがちなのが「管理費」と「修繕積立金」です。これらは毎月かかる固定費であり、購入後の家計に大きく影響します。今回は、中古マンション購入時に必ず確認すべき管理費・修繕積立金のポイントと、失敗しない選び方について詳しく解説します。

そもそも管理費と修繕積立金とは？
管理費とは？
管理費は、マンション共用部分の維持・管理に使われる費用です。具体的には以下のようなものが含まれます。

・共用部の電気代や水道代

・エレベーターや自動ドアの保守点検

・清掃費用

・管理会社への委託料

・管理人の人件費

管理の質によって金額が異なり、常駐管理か巡回管理かによっても大きく変わります。

修繕積立金とは？
修繕積立金は、マンションの大規模修繕に備えて積み立てるお金です。将来的な外壁塗装、屋上防水、配管の交換などの工事に充てられます。

管理費・修繕積立金の相場は？
一般的には以下が目安です。

・管理費：月額1万円〜2万円前後

・修繕積立金：月額5,000円〜1万5,000円前後

ただし、築年数やマンションの規模、管理形態によって大きく異なります。

要注意！安すぎる修繕積立金は危険？
「管理費・修繕積立金が安いからお得！」と思う方もいるかもしれませんが、金額が安すぎる場合は要注意です。なぜなら、将来的に必要な修繕費が足りなくなり、一時金の徴収や修繕の先送りという事態になる可能性があるからです。
チェックすべきポイント：

・長期修繕計画が策定されているか

・その内容に現実味があるか

・積立金の現在残高はいくらか

・過去の大規模修繕履歴や予定

賢い中古マンション選びのポイント
1. 長期修繕計画をチェック
10〜30年先までの修繕予定と費用の見通しを確認しましょう。計画がない、または古い場合は、管理体制に不安が残ります。

2. 管理状況を確認する
管理が行き届いているマンションは資産価値が維持されやすいです。以下の点も確認しましょう。

・清掃状態は良好か？

・ゴミ置き場は整理されているか？

・共用部分に私物が放置されていないか？

・理事会の運営が透明であるか？

3. 修繕積立金の増額予定を確認
築年数が進むと、修繕積立金が段階的に増額されるケースがあります。将来的な負担を見越して、購入前に確認することが重要です。

4. 管理組合の活動内容を確認
管理組合が機能しているかも大切なポイントです。総会議事録を見せてもらい、トラブルや滞納の有無、議論内容の透明性を確認しましょう。

まとめ：毎月の「固定費」を侮るな！
中古マンションを選ぶ際、管理費・修繕積立金は「目に見えにくいコスト」ですが、長期的には大きな影響を与える重要な要素です。

中古マンション購入時のチェックリスト：

・管理費・修繕積立金の内訳と相場との比較

・長期修繕計画の有無と妥当性

・管理状況（清掃、設備、掲示板など）

・過去・今後の修繕履歴と費用

・管理組合の活動内容と運営状況

こうした点をしっかり確認することで、「買った後に後悔しない」中古マンション選びが可能になります。

あなたの不動産購入を成功へ導くために
中古マンションは、見えない部分にこそ価値とリスクが潜んでいます。価格や立地だけでなく、管理費・修繕積立金といった維持コストにも注目して、将来にわたって安心して暮らせる住まいを選びましょう。
もし迷った場合は、専門家に相談するのも一つの手です。不動産会社や住宅診断士など、信頼できるプロのアドバイスを活用しましょう。