2022/08/25
浄化槽のメリット・デメリットは?下水道の違いや切り替え方法も解説
気に入った土地の排水処理方式が浄化槽の場合はどういったメリット・デメリットがあるのか気になるところです。浄化槽から下水道に切り替える工事についても知っておきたいですね。排水処理方式は各市町村によって地域ごとに定められていますので、事前に特徴について把握しておくことが大切です。では早速、浄化槽の特徴、メリット・デメリットを要チェック!
浄化槽の特徴
「浄化槽(じょうかそう)」とは浄化槽の中に生息している微生物を利用し、生活の中で使用されたトイレ、キッチン、お風呂場などの生活排水を汚水処理することができる設備です。主に公共の下水道が配管されていない家庭に設置されていることが多く、面積は車一台くらい大きい設備ですが、地中に埋めれば目立つことはありません。
浄化槽を通して洗浄された排水はそのまま河川に放流されますので、川や海の水質をキレイに保ち、また生息している海洋生物にも優しく、地球環境を守ることに繋がるのです。
浄化槽を設置する費用
浄化槽を設置するには、敷地の土の中に埋設する工事または汚水や雨水の排水管を配管する工事が必要となり、費用相場は大きさや敷地状況によって異なりますが、約50〜80万円です。
設置後は維持管理費用として以下の点検費用がかかります。
▽法定検査(年1回)
・都道府県が実施する検査
・浄化槽の保守点検、清掃状態
・水質のチェックなど
・1回約6,000円
▽汲み取り、清掃(年1回)
・浄化槽内に処理できなかった汚泥を除去、清掃する
・1回約22,000円
▽保守点検(年4回)
・浄化槽の汚水処理を良好に保つ点検
・1回約6,000円
浄化槽と下水道の違い
浄化槽と下水道はどちらも汚水を洗浄して河川に放流するための汚水処理設備ですが、両者の最も大きな違いは汚れた水をキレイにする場所です。
浄化槽の場合は、家庭で汚水処理が行われますが、下水道の場合は生活排水は下水管を通り、下水道本管に合流して市町村が管理している汚水処理場に運ばれて、汚れを取り除かれます。
公共下水道が使用できない地域においては排水を側溝や河川に放流するために、水を浄化する浄化槽を設置する必要があるというわけです。
浄化槽と下水道のランニングコストを比較すると、浄化槽の場合は浄化槽は清掃代やポンプなどの消耗品費が発生し、下水道の場合は公共の水道料金、下水の接続工事費用がかかります。
特に費用面での大きな差はありませんが、浄化槽から下水道への切り替えをする場合は浄化槽の撤去費用や分離費用がかかるので、工事費用の負担が大きくなります。
浄化槽のメリット
浄化槽には以下のメリットが挙げられます。
・下水道の使用料がかからない
・下水道の工事費用より安いことが多い
・環境に優しい
・定期的な清掃や点検で排水処理を維持できる
下水道使用料金は使えば使うほど料金が高くなり、さらに下水道の使用量も高くなりますが、浄化槽を使用する場合はその心配がなく、下水道の処理費用はかかりません。家庭から出た汚水や雑俳水は自宅の浄化槽でキレイにしてから処理するため、地球環境に貢献できる点もメリットです。
浄化槽のデメリット
浄化槽には以下のデメリットが挙げられます。
・浄化槽の設置費用がかかる
・浄化槽の清掃は年に1回以上必要
・浄化槽本体は20~30年程度で交換する
・電気代がかかる
・悪臭対策が必要
浄化槽を維持すると電気代が掛かります。浄化槽はメンテナンスとして年に1回以上は専門の清掃業者による清掃や点検を行う必要があり、その際にはまとまったコストも掛かります。
※浄化槽の設置費用は市町村から補助金が出る場合があります
浄化槽本体やブロアーは約20年毎に交換が必要です。浄化槽内は微生物が弱ってくると悪臭を放ちますので、漂白剤・アルコール・油などは流さないように気をつけましょう。
浄化槽から下水道へ切り替える方法
各市町村の地域によって排水処理方式が決められていますので、まずは下水道が使えるのか自治体に確認しておきましょう。
下水道が使える場合は、市町村役場に公共下水道使用開始届出書を提出し、自治体が指定する専門業者に浄化槽から下水道へ切り替える工事を依頼します。
②下水桝(最終桝)と下水道本管を接続する工事
③汚水、雑排水、雨水排水の配管経路を改修する工事
浄化槽から下水道へ切り替えるメリット
浄化槽から下水道へ切り替えると、浄化槽に空気を送り込むポンプの電気代がかからず、浄化槽の維持管理・メンテナンスが不要になります。
公共下水道は24時間体制で放流水の水質管理が行われていますので、川や海の水質を保全し、悪臭が減り、街の生活環境が良くなることに繋がるのがメリットです。
下水道切り替え工事の費用相場は?
下水道切り替え工事の費用相場は浄化槽の撤去、排水設備工事、浄化槽埋め戻し、公設マス接続工事などが必要となり、総額は約30~70万円といった範囲になります。各市町村に下水工事の補助金制度がある場合もありますので、必要な工事や費用相場などを事前に確認しておきましょう。
まとめ
浄化槽はメリットよりもデメリットが多く、下水道に切り替えるケースも多いので事前に注意点などもよく把握しておくことが大切です。
売買物件
-
- 価格
- 4,088万円
- 間取り
- 4LDK
- 建物面積(m2)
- 94.38m²
- 敷地/土地面積
- 72.22m²
- 開口向き
- 東
- 駐車場
- あり
-
- 価格
- 3,580万円
- 間取り
- 3LDK
- 建物面積(m2)
- 92.74m²
- 敷地/土地面積
- 66.36m²
- 開口向き
- 南西
- 駐車場
- あり
-
- 価格
- 3,398万円
- 間取り
- 3LDK
- 専有面積
- 67.67m²
- 管理費
- 8,000円
- 修繕積立金
- 14,900円
- 階数
- 2階
-
- 価格
- 720万円
- 間取り
- 2LDKS
- 専有面積
- 66.00m²
- 管理費
- 5,062円
- 修繕積立金
- 9,405円
- 階数
- 1階
-
- 価格
- 3,780万円
- 間取り
- 3LDK
- 建物面積(m2)
- 99.15m²
- 敷地/土地面積
- 103.48m²
- 開口向き
- 北
- 駐車場
- あり
-
- 価格
- 3,850万円
- 間取り
- 2LDKS
- 建物面積(m2)
- 124.41m²
- 敷地/土地面積
- 128.22m²
- 開口向き
- 南東
- 駐車場
- あり